Android ユーザーへの大規模攻撃、ようやく終結 2016年11月22日 By Giedrius Majauskas 318,000人以上ものユーザーを攻撃した大規模な攻撃がようやく終わりを見せました。興味深いことに、ターゲットとなったのはロシアのユーザーのみでした。というのも携帯デバイスのデフォルトUI (ユーザーインターフェース)でロシア語を設定していたユーザーのみだったようです。このAndroid 攻撃の犯人は、Svpeng Android バンキング型トロイの木馬であったことが分かりました。このトロイの木馬は携帯デバイスのGoogle Chrome ブラウザの脆弱性を悪用していたと思われます。 使われていたバグはChrome がダウンロードを処理するやり方だったと見なされています。Svpeng トロイの木馬はRT (Russia Today)やMeduzaニュースポータルなどのようなロシアのウェブサイトを通して拡散されました。これらにはJavaScriptが挿入されていました。もっと正確に言うと、この悪質なJSが組み込まれたGoogle AdSense 広告だったのです。サイト上で機能しているこの不正コードが感染広告などを勝手にクリックし、その結果ウイルスのペイロードが被害ユーザーの携帯デバイスにダウンロードされていました。 Svpengの実行ファイルとしては、以下のようなものが挙げられます(ここでの「.apk」という拡張子はAndroidのアプリファイルを示します): 2GIS.apk AndroidHDSpeedUp.apk Android_3D_Accelerate.apk. Android_update_6.apk Asphalt_7_Heat.apk CHEAT.apk Chrome_update.apk Cut_the_Rope_2.apk DrugVokrug.apk Google_Play.apk Instagram.apk Mobogenie.apk Root_Uninstaller.apk Skype.apk SpeedBoosterAndr6.0.apk Temple_Run.apk Trial_Xtreme.apk VKontakte.apk Viber.apk WEB-HD-VIDEO-Player.apk WhatsApp.apk last-browser-update.apk minecraftPE.apk new-android-browser.apk Установка.apk 犠牲となったユーザーの数はもっと少ない可能性があります。その理由は、トロイの木馬がシステム上で起動するにはダウンロードされたAPK ファイルが開かれる必要があったからです。 Kaspersky Labのサイバーセキュリティ研究者たちは、この攻撃が増殖するのを止めました。彼らは脆弱性についてGoogleに報告し、Androiデバイス用のChomeアップデートをリリースしました。このアップデートはAndroid スマホのブラウザにおける自動ダウンロードの習性に向けたものです。よってSvpeng トロイの木馬は攻撃を続けることができなくなりました。この猛攻は8月から11月までの約3ヶ月間続いていたものです。 出典: bleepingcomputer.com, securelist.com. Leave a Reply Cancel replyYour email address will not be published. Required fields are marked *Comment * Name * Email * Website Save my name, email, and website in this browser for the next time I comment.